おんなはつらいよ 

世界の国からこんにちは

ウェルカム・トゥ・サラエボ

かつてこの世界に「ユーゴスラビア社会主義連邦共和国」と呼ばれる多様性に富んだ国があった。 七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家。 私がその存在を知った時、既に「旧ユーゴスラビア」と呼ばれ、その…

彷徨う旅人

数ある好きな映画の一つに「オズの魔法使い」がある。 虹の彼方に自分が望む世界があると思っていた主人公ドロシーが、オズの魔法の国での大冒険を経て、”There's no place like home”つまり「我が家に勝る所なし」と気づき成長する物語だ。 ルビー色の靴の…

私たちのティファニーで朝食を

波長が合うというのはとても不思議な現象だ。 この世界には、いくら長い時間を共に過ごしても会うたびに初対面のような気分になる人が一方、たった数時間過ごしただけなのに、またどこかで会えることを確信してしまうような人もいる。 国籍や年齢も違う。過…

終わりではなく、始まり

ベルリンから鉄道に乗り、次の目的地であるポーランドへと向う。 国境に差し掛かった時、列車に乗り込んできた国境警備隊の制服姿と佇まいが、まるで映画のワンシーンを見ているかのようでワクワクした。 あなたはポーランドと聞いて、まず何を思い浮かべる…

笑いのオペラ

今日は「音楽の都、ウィーンに行ったらオペラを見よう」と背伸びした結果、起こった悲劇をご紹介しよう。 ハンガリーの首都、ブタペストからバスに乗って2時間半ほどで到着したオーストリアの首都ウィーン。オーストリアと言えば、子供の頃に大好きだったミ…

ベルリンの壁の向こう側

巡礼者の街から飛び乗った飛行機は、フランスの上空を越えドイツの首都ベルリンに降り立った。「ありがとう」という言葉も「グラシアス」から「ダンケシェン」に変わり、街の様子もどこかのんびりしていたスペインに比べ、シャキっと整った雰囲気に変わる。 …

ようこそ!巡礼の街へ!

陸路で国境を越えること。 それは我々島国で生まれた者にとって、ロマンを掻き立てられる行動。 私は前からずっと、それを経験する日を待ちわびていた。 そう、私はこの日初めて国境をバスで渡った。 ポルトガル滞在を終え、スペインのガリシア地方へ行くた…

リスボン、ある夜のはなし

二週間のモロッコ滞在を泣く泣く終え、再びユーラシア大陸に舞い戻り、ヨーロッパの最西端の国「ポルトガル」に到着。 ポルトガル、簡単に言ってしまえば「人良し、飯良し、景気良し、治安良し!」 と旅の重要ポイントをいとも簡単にクリアしてしまうとって…

食べることは生きること

四年ぶりに訪れたモロッコの旅は、大好きなマラケシュからスタートした。 スペインのアルへシラスからフェリーに乗って、念願のジブラルタル海峡を渡った。 四年前、まだまだ旅の初心者だった私と友人にとってこの地は、目から鱗なことだらけ。 今思えば情報…

私と寅さん【アルハンブラ宮殿より】

私はその日、南スペインのグラナダにある世界遺産「アルハンブラ宮殿」いた。 アルハンブラ宮殿とは、その昔スペインがイスラム教徒の支配下にあった時代に建てられた建物で、スペインという西洋のカトリックの国にいながらイスラム文化の風を感じることので…

世界の国からこんにちは

♪こんにちは〜 こんにちは〜 西の〜 国から〜♪という歌詞ではじまる、三波春夫の「世界の国からこんにちは」という曲が好きだ。平和な曲調とシンプルだがスケールのデカい歌詞に気分が高揚して、思わずスキップしたくなる。このワクワク感は、「三百六十五歩…